レポート

畳屋さんに畳の掃除のしかたについて聞いてみた!

主婦となり早6年。
料理、掃除、裁縫、家計の管理…と、多岐にわたる暮らし関連ジャンルに、知識不足が否めない自分。でも、とりあえず、なんとなく、こんなもんかな~と生活してきた。雑誌にでてくるような「穏やかで豊かな生活」「丁寧な暮らし」には実力不足と、ちょっとした自分自身への不満すら感じている。もっと、ちゃんとしろよ!適当にやらずに調べろよ、自分! みたいな。そんな感じ。

例えば「畳の掃除のしかた」についても。畳の目に沿ってほうきをかけて、雑巾をかけるくらいの知識はある。子供にも、そう伝えている。けれど、我が家には、ほうきがない。雑巾がけもめったにしない。1歳児が食べ歩いた後を追いかけて、畳の目すら気にせず掃除機を縦横無尽に走らせて、ゴミを吸い取り、視界のゴミを無くす。丁寧・暮らしを愛おしむとは程遠い、必要最低限の掃除を日々行っている。

今回は、そんな私が「そ、掃除っていわれてもなぁ…」と困惑気味の畳屋さんにご協力いただき、「畳の掃除のしかた」についてレポートしたいと思います!

1)マンションのわが家でもできる、畳が長持ちする掃除のしかたって?

:「ホームページで見せてもらいました。お店の年末の大掃除の際に、畳を持ちあげて、畳を外に出して、パンパンはたいて、お掃除されていましたよね。ゴミもしっかり取れそうだし、これぞ畳掃除!という感じで、憧れます~!でも、我が屋は街中のマンション。あのいかにも…といった掃除方法は、かなり難しいです。マンションのわが家でもできる畳が長持ちする掃除方法を教えてください!」

畳屋さん:「ほうきで埃を掃いて、雑巾でからぶきする。これで、十分なんですよ」

:「シンプル! えっ、このレポ終わりですかね(笑)。えっと・・・、残念ながら、我が家にはほうきがなくて。基本は掃除機です。しかも、正直、あんまり目とか気にしてなくて、ゴミめがけて、縦横無尽にかけています。」

畳屋さん:「なるほどね。ここ見てもらっていいですか? 畳のヘリが擦り切れていますよね。これは、掃除機の摩擦ではないですか? 掃除機をかけるとき、ヘリで止めるといいんですよ。一畳ずつ目に沿って、ヘリに掃除機がかからないようにかけていく。そうすると、ヘリも長持ちしますよ」

:「あ!本当だ!!擦り切れていますね。ちなみに、この大きいのは、アイロンでやってしまったんですが…年々、大きくなっているのは、掃除機のせいだったのかもしれません。。。」


畳屋さん:「掃除機をかけるときは、優しく、できれば浮かせるような感じでかけるといいですね。押し付けるのではなくて、ふわっとね」
:「なるほど、それは、畳に良さそうな感じはすごくします。私が継続できるかどうかは自信ないですけど・・・(汗)」

畳屋さん:「あとね、こうやって畳を持ち上げて、缶か何かを畳と床の下に置いて、喚起をするのもいいですね。もし、床にカビなどが発生してしまっている場合、この換気はとても有効です。この家は、風通しが良さそうだし、床にもカビなどはないので、その必要もなさそうですけどね」
:「缶を挟ませで、換気するなんて、そんな方法があるんですね。それなら、湿気やカビで悩んでいる方がいたら、マンションでもできそうですね。それにしても、畳の下・・・生まれて初めて見ました!」
(※畳のあげかたについては最下部に書いてあります。)


畳の目にも沿わせず縦横無尽に掃除機をかけてきて、今更何の質問をしているんだ!と自分でも、ツッコミたい気持ちですが、掃除機は1畳ずつ、ふんわり優しく持ち上げるような感覚で、目に沿ってかける。そして、ヘリで止める!!基本は、ほうき&からぶきの雑巾で十分だろうです。からぶきだけでは、物足りない!という場合は、固く絞った雑巾でとのこと。

我が家は、子供たちのオイタも多く、はみ出てしまったクレヨン、ご飯粒の粘り、オムツ替えの際に逃げられてされたお漏らし…の際は、水拭き雑巾での拭いてきたのですが、今後、雑巾は固く固く絞ってやっていこう!と思いました。

2)お手入れ・掃除で、畳の艶出しができるのか?

:「かれこれ6年、この畳で生活しているのですが、古くなったなと感じています。艶もなくて。日々の掃除やお手入れで畳の艶出しはできるものなのでしょうか?」
畳屋さん:「う~ん。残念ながら、この畳では難しいですね…」

:「え?この畳・・・?」
畳屋さん:「はい。正直にお話しすると、この畳はグレードが低いんです。賃貸の畳は比較的こういう畳が使われることが多いですね。でも、例えば、国産い草の畳は、年月が経てば経つほどに、人の脂の作用もあり美しい艶のあるアメ色になるんです」

:「え~!?使えば使うほど美しいアメ色になるって、レザー(革)みたいですね」
畳屋さん:「そうそう!まさに! レザーは、いい例えですね!でも、残念ながらこの畳はこんな風に、バーコードみたいになって・・・終わりかなぁ」

:「ガーーン。なんか、残念です。 手入れでどうこうなる話ではないんですね…」
畳屋さん:「そうなんですよ。だから、畳を入れるとき、最初にどんな畳を選択するかが、重要になりますね。畳の色についても、香りについても、それぞれ好みがありますよね。年月が経つにつれ艶のあるアメ色になる畳に愛着を持たれる方は、少し値の張る畳を購入して長めに使ってもらいたいし、新品い草の緑色と香りが好きな方は、価格を抑えて新しいものに変えていくなどの選択をしてもいいかな…と。まぁ、いずれにしても安心安全を考えると、ある程度の畳を使ってほしいなとは思うんですけどね。新品の畳はどれも同じに見えるかもしれませんが、畳にもさまざまな種類があること、数年先のことを見据えた選択ができるということを覚えておいてほしいですね」

:「なるほど!! 数年後を考えて、畳の選択ができるんですね。初耳すぎます!私は、次、畳を選択する機会があれば、暮らしを共にする畳ちゃんはアメ色になる畳を選びたいです~。ちょっとわくわくします。」
畳屋さん:「ちょっと脱線しますが、先ほど、言った安心安全のはなしですけど。畳の中には、緑色に見えても、着色料が使われていたりするものもあるんです。畳の上では、寝転んだり、素足で歩くことも多いですよね。そういうところも注意してみるといいかもしれませんね」

:「そうなんですね。本当の心地よさをイメージしたら、やっぱり少しでも自然に近いものを選択できるようになりたいです。知れば知るほど…の世界ですね」

3)畳にはダニが発生しやすい?

:「我が家の同線として、取り込んだ洗濯物は、畳の上に置いて畳んでいるんです。場合によっては、夕方に洗濯物を取り込んで、子供たちが寝てから整理することもあって。これはイメージなんですけど…畳にいるダニが洗濯物にうつるんじゃないか…と、不安になることもあるんです」
畳屋さん:「なるほどね。やっぱり畳には虫がいるイメージってありますかね。畳からダニが発生するということはないのですが、どうしても畳にはダニの入り込む隙間があったりして。。。でもね、目に見えないだけでカーペットや絨毯のほうがいると思いますよ

:「え!?そうなんですか…い草って、草だし。虫が住みやすいのかと思ってました!だから、洗濯物にダニが移らないか、勝手に想像してひえ~ってなっていたんですけど。それ聞けて安心しました。」
畳屋さん:「もう、とにかくね。細かいことは気にせず、畳の生活を楽しんでみてください。畳に対して正しいことを気にしすぎるよりも、小さい子供さんもいるし、生活しやすさを優先してくださいね。正直、畳の扱いなんて、何でもいいんですよ。アハハハ~」

(ずきゅん!!)と胸に響きました。
基本、ズボラで細かい事が苦手な私。「掃除機をふわっと持ち上げ、畳のヘリを気にして・・・」と言われても、掃除は毎日のこと。しかも、1歳半の娘は、掃除機に興味津々で、掃除機をかけると、必ず駆け寄ってきて一緒に掃除機をかけたがる。それはそれは、本当にややこしいことなのです。だから、私もすごい勢いで掃除機をかけて、一刻も早く終わらせたい!そんな毎日。

「こうあらねば!」と、畳に私たちの生活を合わせるのではなく、我が家の状況(小さな子供との生活=汚れる・掃除も多い)に、畳をストレスなく取り入れる。その方が、今の私にとっては「穏やかで豊かな生活」になるのかなと畳屋さんに感じさせてもらった、そんな時間になりました。何事もやるか、やらないかが大事!と言われるけれど、知っているか否かも結構大きいですね♡

後日、畳のあげかたを実践してみた。

畳屋さんは、先端がフック状に曲がった「手カギ」という畳専用の道具を使って、とても簡単そうに畳を持ち上げていました。「手カギ」を畳のヘリにグサっと差し込み、畳に引っ掛けて畳を真上に引き上げていました。横から見ている分には、「とても簡単!」という印象です。
まぁ、一般家庭に「手かぎ」なんて専門道具ないですよね。代用品として「マイナスドライバー」や「太い千枚通しのようなもの」が使えるようです。
「マイナスドライバー」を恐れずしっかりと畳の深いところまで差し込み、マイナスドライバーを倒すようにして畳を上に引き上げます。すると畳が「ミシミシミシっ」と音を立てて上がってくるはずです。この時気をつけることは、中途半端なところで差し込むのを止めないこと。畳に深くドライバーを突き刺すなんて、失敗したときのことが頭をよぎるかもしれませんが、中途半端に刺すと余計に畳を傷めてしまうこともあるのだそう。多少、畳が凹んだり穴が開いたりしても、自然と元に戻るそうなので気にしすぎなくても大丈夫のようです。

さっそく、実際に「マイナスドライバー」で畳をあげることができるのか、畳屋さんのモデルルームで実験してみました。
マイナスドライバーを畳と畳の隙間に深く押入れ、テコの原理で押し上げてみました。力を込めて頑張ってみたのですが、全く上がりません。それどころかマイナスドライバーがグニャリと曲がってしまう始末。マイナスドライバーがまるで「手かぎ」のような姿に…(´;д;`)

実験失敗!!「畳、上がらないじゃん・・・」の原因をたずねるとこんな回答が返ってきました。

「そうですね。特にマイナスドライバーなどで行う場合、畳の厚みや重さによって、畳の上げやすさ、上げにくさが出てくるのでしょうね。畳のグレードの問題というかね。例えば、山名さんのお宅のグレードの低い畳は中に発泡スチロールが入っていて薄くて軽いんです。あの種類であればマイナスドライバーでも簡単に持ち上がりますね。でもここの畳は…すいません。分厚くて重たいでしょ。ちょっとグレードの高い畳なんです。こういうのはマイナスドライバーでは上げにくいかもしれませんね。これは専門の人に任せた方がいいかもしれませんね。」

と言いながら、あんなに上がらなかった畳を専門道具「手かぎ」でとても簡単にあげてしまう畳屋さん。
畳の上げ下げにまで影響してくる畳のグレード。わが家の畳はグレードは低いけど換気がしやすいという面では喜んでいいのだろうか。いや、でも嬉しくないかも…と、少し複雑な感情に…(笑)

執筆者プロフィール

やまなのりこ(神戸市在住・1983年生まれ)
やまなのりこ(神戸市在住・1983年生まれ)
夫と2人の娘との4人暮らし。埼玉出身で神戸歴6年。丁寧な暮らしに憧れる、ずぼら主婦。新卒で入社した会社に務め続けること、11年目。娘たちの成長に合わせて働き方チェンジを迫られるお局ワーキングマザー。