【実験】「お父さんの枕」臭い壊滅大作戦!

においだけでなく、いびきも!?ーい草枕体験レポ(6)ー

文:山本しのぶ

私:「使ってみて1週間たつけど、どう?」
夫:「最初は硬いと思ったけど……。問題なく使えてるよ」
私:「においはどう?」
夫:「自分じゃ分からないけど。どう?」
私:「効果すごいと思う! 別にくさかったわけじゃないけど、部屋に入ったときのこもった感じがなくて、空気がすっきりしてる感じ」
夫:「そうなんだ。さわやかな感じは分かるかも。あと、いまの時期にしては疲れの残り具合がましな感じがする」
私:「一年でいちばん大変なときじゃない? 帰りも遅いし、今年は責任も重いし。だけど、そんなに疲れがたまってない感じ?」
夫:「うん……、朝起きるとき、そんなにしんどくない」
私:「じゃあ、例えば、一回前の枕を試してみるのは?」
夫:「やってもいいけど、いまの時期が終わってからにして」
「夫のまくらの臭いはい草枕で解消されるのか」という実験に参加して1週間。臭いに関しては、とにかくびっくりするくらい効果があった。部屋の空気がさわやかで、枕への臭いの付着もない。「実験、大成功~!!」である。

さらに、私たち夫婦はそれぞれに思わぬ効果を感じていた。夫はリラックスしてよく眠れているようだったし、私はといえば……。

実をいうと、私たち夫婦は寝室が別である。一緒に暮らし始めてすぐ。深夜。隣では夫がぐっすりと眠っている。ぐっすりと穏やかに、いや……、これがなかなかうるさい。そう、夫はいびきをよくかくひとだった。

「寝つきが良くいびきをかく夫」と「寝つきが悪く音に敏感な妻」というのは、同じ部屋で眠るにはいちばん不利な組み合わせである。眠れない。眠れないからいびきを止めようとする。いびきをしている人を「とんとん」とつつくと少しいびきが止まる。いびきが聞こえてはとんとん、また聞こえてはとんとん。そんなことを繰り返しているうちに、ようやく私も眠りにつくけれど、朝起きれば寝不足の二人。いびきを解消するテープやからだの形に合わせられる高額の枕。いろんなことをしたけれど、決定的な解決には至らなかった。結局、これでは寝不足のせいで日常生活に支障をきたすねと話して、私たちは自然と夫婦別室になった。

あたりまえのように隣の部屋で眠るようになっていたころ、今回の実験に参加することになった。においのこともそうだけど、実は、私は、こっそり期待していた。枕が変わることによって、「もしかして、いびきもましになったりして」なんてことも。

そして使い始めて1週間。私の期待は確信に変わっていた。そして……。

「これは、いけるかも。もしかしたら、同じ部屋で眠れるかも!!」

いびきがまったく聞こえてこないわけではないけれど、ボリュームダウンしている気がするし、始まっても持続時間が短い気がする。枕の低さや硬さが功を奏しているのか、い草の香りのリラックス効果で気道の通りがよくなっているのか、理由ははっきり分からないけど確実に違う。結婚してしばらく経って、一緒の部屋で眠ることをもうすっかり考えないようになっていたけど、できるものなら一緒に寝てみたいという思うようになった。

ちなみに、SUUMO調べによると、30代~60代の専業主婦に聞いたところ、夫婦同室は60.2%、30代に限ると72.8%だそうである。(参照:SUUMOなんでもランキング/Vol.65 夫婦は同室で寝ている? 別室で寝ている?)
それに倣いたいというわけでもないけど、やっぱり夫婦だもん。一緒に寝てみたいって思う。同じ布団は……、ほんとに眠れなさそうだから、せめて同じ部屋で。

そして迎えた第2実験。
眠れなくても困らないように翌日は休日。二人でリビングに布団を持ってきてみた。ぽつぽつと話をしているうちにさっそく眠りについた夫。

いびき、してる。

でも、しばらくすると治まる。やっぱり音も小さめ。いびきがなくなるわけではないけれど、いままでの音量や持続時間が10としたら、3くらいに小さく短くなっている印象。かなりましだし、ずっと続くわけでないと思えると急いで止めたいという気持ちにもならなくて、なんだか穏やかに待っていられる。まぁ、ときどきはとんとんしたけど、でも、リビングからふとんを抱えて逃げ出すほどではなかった。うん、いい感じ。

これで、「い草枕のおかげで、一緒に寝られるようになりましたー! めでたし、めでたし」と、言いたいところだけど、一気にそういうわけにもいかない。やっぱりいびきは気になるし、お酒飲んだ時は特にどうにもならない。

でも、確実に変わっている。試してみたくなって、同じ布団で眠るなんてのも、何年振りかにしてみた。やっぱり熟睡はできなかったけど。眠れたり、眠れなかったりも実験の続きみたいで面白い。

「平日はちょっと難しいけど、次の日が休みの日なら同じ部屋でいいよ」と夫は言う。仕事のある平日はよく眠れるようにしておきたいという意味だと思っていたけれど、実は、その言葉の裏に、出勤時間がかなり早いから、私をなるべく起こさないようにする配慮が隠れているのも知った。

い草枕を使いだして、1か月。においの効果は相変わらず実感中。
「いいにおい~」と言いながら、夫の頭に鼻を近づけている。そして、い草枕は夫婦の距離を近づけることも知った。と、言ってしまうと大げさだけど、い草枕が来てくれたおかげで、夫婦の距離感がすこし変わったのは確か。気を使ったり、使わなかったり。離れてみたり、近づいてみたり。なかなか楽しい「実験」継続中である。

体験結果はコチラ。

(1)長期出張にも同伴しました。(あだっちゃん)
(2)毎晩『♪』って感じになるねん。(DEMOくらし運営ディレクション・河合義徳)
(3)寝室ではなくリビングで使っています。(大森ちはる)
(4)枕としてはムリだけど。(にしごやゆみこ)
(5)寝室の空気が違う!!(熊田美佐)
(6)においだけでなく、いびきも!?(山本しのぶ)

執筆者プロフィール

山本しのぶ(神戸市在住・1982年生まれ)
山本しのぶ(神戸市在住・1982年生まれ)
夫と二人暮らし。作業療法士の資格を持ち、その人らしい暮らしや生き方をサポートをしていきたいと考えている。普段はのんびりしているが、気になることにはどんどん突っ込んでいく。食べることや手仕事をすること、旅行に行くことが好き。