コラム

畳を替えるにはいくらかかるのか?


畳屋さんに我が家の写真を見てもらって相談!

私と夫、子供二人と、私の実家で両親と同居をしています。

結婚当初は、夫の仕事の都合で、東京に数年住んでいましたが、ちょうど長女が生まれたころ、共に地元の西宮に戻ることになり、それ以来10年間、実家で暮らしています。二世帯住宅ではなく(築30年、風呂台所玄関一つの一世帯住宅??)、以前私の祖父母の部屋だった1階の仏壇のある和室で私達家族、2階で両親が過ごしています。

私達が引越してくる直前に新しく畳を張り替えはしていたそうなのですが…。
いよいよ最近、和室入口のヘリが擦れて、穴が開いてきました。そういうと、畳のへりは踏むなと言われたよね! という夫婦の会話もかき消され、日々の子供たちの攻撃により、畳もへりもくたびれています。そんなくたびれたの畳の上に毎日いながらも、「よし!張り替えよう」ってなかなかならない、なれない…。

「張り替えにいくらかかるんかな」とか、「今きれいにしても、汚すよなぁ、おもちゃとか散らかしたり暴れるよなぁ」と、思う気持ちがどうしても先にきてしまいます。

そこで畳を替えてみるとなると、実際においくらかかるものなのか。そもそも畳を替えるって? 畳屋さんにお話を伺いました!

自宅に来てもらって、見てもらうことが出来なかったので、やぶれた縁や、ささくれとすっかり色あせている状態、息子が怒って畳に落書きしたところ、派手に散らかった部屋の状態、そんな我が家の画像(写メ)を見てもらいながら、無理言ってとある畳屋さんに相談をしてみました。

なんとはじめの一言は、「生活感があっていいですね」と。

更に、「きれいな日焼けをしていて、上質な畳は使えば使うほど人の脂ものって飴色に焼けていくのですよ。生活感と言いましたが、この経年の美しさがこれまた嬉しい」と。色あせ、ささくれたままにして、縁のボロボロ加減に、申し訳ないくらいの気持ちになっていたところにこのお言葉。畳への想いと、畳のある暮らしに対しての「愛」を感じました。褒められたような気になって、何だかこの畳まだ使えるの? まだ使おうかな? なんて気持ちになりかけたところで、「お手入れの時期ではありますが」と。

そーです、そりゃそうですと言いつつ、畳屋さんの畳への深い想いにに触れた私は、「替えた後の畳は、どうなるのですか?捨てちゃうんですか?」と、思わず聞いてしまいました。そんな質問にも畳屋さんは、「繋げてゴザとして使ってもらえますよ」と、丁寧に答えてくださいました。
もう私の頭の中では、そのゴザを持って芝生で宴会。妄想が膨らんでしまう私に、「お手入れの時期であることは間違いありません」
私「ハイ」。本題に戻ります。

一枚あたりいくらくらいするものなのか。

サンプルを見せていただきました。国産のイ草を使った畳表(減農薬・生産者表示)、畳1枚につき8000円~。
「~」というのは畳1枚あたりのイ草を織り込む数の量や、イ草の色合い・長さよって金額が変わってくるのだそうで、実際に畳表 (※) を見せていただきました。
(※)・・・い草を麻糸で織ったござ状のもの。畳になる前の材料の状態。


お手頃な中国産、目の細やかさ、肌触り、香りが、全然違ったので、私も畳屋さんも、国産のものでお話を進めていきました。とはいえ、見せていただいた、国産の上級のものでなんと1枚18000円! ち、違います、匂いを嗅いで、ほおずりしたくなりました。ち、違います。
「1枚あたり10000円~12000円くらいになるでしょうね。」と、畳屋さん。

は、はい! 私は×12枚で…! でも小学1年息子、暴れるおもちゃで遊ぶ、こぼして汚す…が頭をぐるぐるです。
それが伝わってか「まだまだお子様が小さいので、数年は汚れや傷もあるかと思いますので、その数年間を見込んでランクを下げてもいいかとは思いますよ」

ここで浮かんだのが、広告などでいろんな価格が表示されたりしていること。

チラシによっては3000円~なんて数字を目にすることもあり、これはありえない金額だと話す畳屋さん。お客さんから、残念なお話を聞くこともあるようです。
これには畳屋さんも、しっかり説明をする機会を作れていないからだと、何だか畳業界を代表して反省のご様子です。

私の様に「限定」や「特価」に反応してしまわないように…。自分が住む街の畳屋さんの『ご相談ください』の看板には、私たち素直に気軽に相談してみていいんだわ! と、誠実に丁寧にお話しくださる畳屋さんを前に思ったのでした。

「今」ではなく、何年か先の提案もいただきました。

さて、我が家の画像を見ながら、日々の動線や、寝ている場所、子供たちのこと、家族のくらしの様子など話が進んだので、なぜこんな話をするのかなぁと思っていましたが、具体的な提案を下さったら、それがなぜだかがわかりました。

(1)小学1年生男子の子供が3~4年生になるくらいまで、今のままにしておいて(相当厳しいですが)、高学年になるころには、子どもの様子も遊びの内容も落ち着いているだろうから、上質ランクの畳に新調(畳1枚18000円)をしてはどうか?

(2)まだしばらく激しく遊んだり、汚れも気になるでしょうから、近いうちに通常ランクの畳表(畳1枚15000円)にかえて、また先で上質の畳表に替えてはどうか?

畳はご家族が毎日利用される空間ですので、じっくりと畳店のお話を聞いて決めてほしいですね、との言葉を添えて。

画像だけで、ここまでわかりやすい提案や、畳の種類だけではなく畳のあるくらしを含んでお話ししてくださいました。
丁寧に思いを込めて作られた、好きなものがある暮らしを見直す機会を頂いた気持ちになりました。

ひとまずもう少し先に…。

6畳2間12畳の畳を、上質の1枚18000円も方で新調すると、18000×12=216000円(+消費税)となります。
ん! 畳新調のために、資金の調達だ。

い草、畳をつくる工程や説明を聞いて、ただ畳を替えるためお話しではなく、畳のあるくらしを大切に丁寧に創っていく知恵を伝えてもらえました。
そのものの本当のことを知って深めてそれからでも、それからの方が我が家の畳が生きてくるのではないか! と、思いました。本当に必要で大切にしたいものを選んでいこうと改めて思った機会となりました。

さてまずは、とっ散らかった部屋を、家族で片付けから。
今度は子供も一緒に家族総出で畳屋さんい行って畳について深く知ってみようと思いました。そうしたら?! いつか、あの素敵な上級畳に替える日も夢ではないのかも。
上質な畳に見合った私に、家族に、丁寧な暮らしになれるかしら~?!

畳は奥が深いなぁ。畳屋さんは素敵だなぁ。

執筆者プロフィール

あだっちゃん(西宮市在住・1975年生まれ)
あだっちゃん(西宮市在住・1975年生まれ)
人が出会ったり、楽しく過ごすところに居ること、関わることが好きです。
結婚13年、子供たちも小学生となり、人生のいろいろに奮闘中。
おかげさまで、歳を重ねることが楽しくなってきましたよ!