正座? 気になる? 子どもの動き? え? 私だったの…

文:きたあゆみ

近頃の子供たちが体が硬くて正座ができなかったり、故障やケガが多かったりするのは何で?
私の中の小さな疑問に古武術家の岡田慎一郎先生より、体の使い方について教えていただきました。

何とビックリ!「堅いことは問題ではない。」あれ?想定外の返事が返ってきたぞ。
実際、先生の開脚も、それだけ?うそーん!!
先生は、柔軟やトレーニングが大切なわけではない。訓練でもない。
日常生活のなかでいかにクリエイティブに効率的に質よく身体を動かすかがポイントです。だって。

上半身と下半身が股関節の部分で繋がっていないと負荷を分散させることは出来なくて、体を部分で使わず体重移動しながら全身を使うとビックリするほどの力が発揮できるそう。
どちらかと言うと小柄な先生が190センチくらいあろうかという男性をヒョイと持ち上げた。何とまぁ。 驚いて声も出ない。うーん。

ひざ下だけ動かすことで生活できる椅子生活とは違って、畳生活ではそうはいかない。座る。寝る。立つ。この中に大切な動きは詰まっているらしい。

先生のご自宅の畳を数えたら48枚あったという昔ながらの農家の生活の中で培われた部分も大きいよう。もはやそれは文化だなー。
日常生活の中で効率よく身体を動かしている人と、生活するだけで疲れている人ではどっちがいいだろう?

動かし方が変わると、体への負荷は全身で分散され、結果的に疲れにくい体になるそう。
同じ動作をしていてもすぐ疲れてしまう子と頑張れる子の違いは体力ではなく体の使い方にあったようだ。
さて、子どもたちの体の使い方が気になっていた私ですが・・・
家庭や環境の中で大人が体重移動を意識した滑らかな動きをしているかどうか。
実はそこに尽きるそうです。

あー。そうだったのか。私の動きが子どもたちにそのまま反映していたのね・・・
この冬、和室にこたつを検討中だった我が家。クリエイティブに脱椅子生活をやってみようかしらん?

岡田 慎一郎さん
1972年生まれ。理学療法士、介護福祉士、介護支援専門員。
身体障碍者、高齢施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、武術研究家の甲野善紀氏と出会い、古武術の身体運用を参考にした「古武術介護」を提案したところ大きな反響を呼んだ。近年は介護、医療、リハビリ、育児支援、教育など幅広い分野で身体を通した発想と実践を展開させ講演、執筆、企業アドバイザーなど多岐にわたる活動を行う。
著書「古武術介護入門」「古武術介護実践編」(医学書院)、「家族のための介護入門」(PHP研究所)など多数。

執筆者プロフィール

きたあゆみ(神戸市在住・1971年生まれ)
きたあゆみ(神戸市在住・1971年生まれ)
神戸生まれ神戸育ち現在神戸在住。子どもとArtWorkに携わり20年以上が経つ。お教室は13年目を迎え新しい展開を模索中。大学生を筆頭に3人の息子たちと5人家族。