ゲリラゴザ vol.01 ー禁断の芝生にてー

文:みやもとあき

白鶴酒造さんの蔵開き。普段は入れない美しい芝生が、この日だけ開放されるとかしないとか?!
そんなうわさを聞きつけた春の日。
道場破りよろしくゴザを風呂敷に包んで背負いこみ、突撃してきた。

入り口を抜けると、真っ先に目に飛び込んできた緑の敷地。おお、これが!
カップルがダンボールを敷いてくつろいでいたり、気ままに遊ぶこどもの姿も。

おおおー、のんびり感抜群。
開放感にくすぐられて、背中のゴザがうずうずしてるぜ。
・・・なんてえらそうなことをいいながら、初・ゴザの私。
ゴザっていったいどんな感じなんだろ・・・
ドキドキもしながら風呂敷を解き、芝生においてみた。
わ、なにこれきれい。薄い黄色と鮮やかな緑。きれい。あー、そしていいにおい。

さあ、そして敷きました。
座ってみました。
空を見上げました。
え、なにコレ。

思ってた以上に空が!高い!広い!わ、わ、わ、これは・・・

「きもちいいなぁ~~~」

「・・・靴、脱ご!」

視界のものさしが変わる突き抜け感。180度全方位の空が私のもの!
「やばいー!これはきもちいい。解放感すごい」
無性にワクワクもしてくる謎。

ぼけっと口をあけて空を見上げていると、
おしりの下のやわらかい感触が、じわじわきた。
土と芝生にゴザの三段盛りで、主張しないソフトタッチ。

「きもちいいなぁ~」

何回言うねん。いや、何回でも言おう。
しかし、これは座ってみないことには、きっと分からない気がする。

このままいつまでも座っていたい!と思っていたら、
バラバラと雨が降りだして、残念無念の強制撤収。

いや、でもこの気持ちよさを体感したからには・・・

絶対またどこかでゴザを敷いて座ってみるぞ!
次は、どこへ行こうかな・・・

(※白鶴酒造さんの芝生は普段は開放されていないのでご注意ください。)

執筆者プロフィール

みやもとあき
みやもとあき
神戸市出身。ここ数年は阪神間に住む。
絵も描きます。水玉模様とパンダ、仏教が好き。
表現活動全般に興味津々。