ピソコモド・千住社長に教えてもらう 【3/5】

「家族みんな、いつもそこ(和室)にいます。子供が3人いますけど、勉強もそこ」

湯川:ところで、社長のご自宅に畳はありますか?

千住:もちろんありますよ。一部屋だけ、リビングの隣に和室を作りました。琉球畳といって、昔琉球諸島で作っていた、七島い(しちとうい)というい草で作った畳を入れています。

湯川:畳の使い方、社長のマイベストは?

千住:マイベストは畳にこたつですよ。我が家のコミュニティはその和室で、家族みんな、いつもそこにいます。子供が3人いますけど、勉強もそこ。子供部屋はあるけれど、夜寝るだけ。
一年中、和室に集まるんです。冬だけでなく、夏はこたつカバーはずしてテーブルにして。家族みんなで。

湯川:こたつって四角でしょ、両親と子ども3人だと、入れない人が出ません?

千住:私が入れないです(笑)嫁、長男、次男、長女で四角形。

現在の千住社長宅は、お子さん二人の受験勉強道具に
占拠されている

湯川:まあ、社長、コミュニティに入れてない(笑)私も、人が集まる場所を作りたいと思っていて、そのためには畳じゃないと、って思っているんです。

千住:『頭の良い子が育つ家』って本を書いた、四十万靖さんをご存じですか? 灘中灘高に通う子供の家庭はどうなっているかを、全部調べたんだそうです。四十万さんが言うには、和室とか畳は大事だと。つまりそれはコミュニケーションなんですよね。お母さんとお父さんとの距離が近いところで、一緒に勉強したり、食事したり、コミュニケーションをとっていると、学力が上がる。それには畳が最高だと言っていました。最悪なのは、2階の一番日当たりのいいところに個室の子供部屋だそうです。

湯川:なるほど、子供よ、引きこもれって感じですもんね〜。家族の問題とか、畳の部屋にこたつを入れたら変化しないかな。うちの娘が今、反抗期で、口きいてくれない時とかあるんですよ。

千住:こたつに入ると顔が近くて、目線も合うし、距離が縮まったりするんですよね。

リベルタ学舎のイベント

湯川:リベルタ学舎でも、集まってくるお母さん達と、畳ってフリースタイルだね、って話しているんです。話をしていて、寝そべりたい時に寝そべれる、ちょっと距離感とか好きに変えられる。脚くずしたり、その場の関係性とかも含めて、自分の好きな空間が作れるのが畳っていいよねって。赤ちゃんがハイハイしても、転んでも、なめても大丈夫。

千住:中国でも畳は売れていて、和室へのあこがれもあるんでしょうけど、使い勝手でしょうね。
昼間はお茶を飲んだり、子供を遊ばせたりできるし、夜は寝室にもできる。

湯川:それ、ずっと忘れてた!昔の家が広かったのは、ふとん畳んでたからなんですよね、今部屋が狭いのは、ベッドが場所を占めてるから。

千住:中国も寝室は必ずベッドなんです、そこで一部屋とられる。するとこういう和室はすごく使い勝手がいいし、お客さんが来たとき、泊めるのにすごく便利なんです。日本では、昔は冠婚葬祭や、イベントは家でやっていて、6畳と8畳の続き間みたいのがありましたよね。間仕切りのふすまをはずせば、10何畳とか広くなった。

湯川:ちゃぶ台とか脚を折りたためるテーブルとかね、わーっと並べて。最近そういうイベントなくなりましたね。誕生日パーティもやんなくなったし。昔はあれだけの人が入れる場所があった。最近の家はないのかも。

千住:親戚が集まらなくなりましたね。

湯川:うち、小4の娘が1人いて、友達が大勢来たことがあるんですが、フローリングだと座る場所がないんです。ソファの上に集まっちゃって狭い。これが畳だったら、適当に寝っ転がったりしながら遊べるのにって。我が家はリビングが14畳あって、打ち合わせも自宅でできるようにしたいので、畳にしたいなって思ってるんです。人が集まる場所が欲しくなったら、畳じゃないとだめな気がして。

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「畳屋さんってのは、ほぼいっちゃってます(笑)。隙間が空くことを異常に嫌うんです」

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