「冬の山頂で熱燗は美味しいのか?」を検証してみた。

1ページ目:準備編(ルート計画・荷物・お酒)
2ページ目:当日編(登山・いざ熱燗)
3ページ目:「白鶴 山の会」さんがアドバイスをくださいました。 他

日本酒 × 登山。「白鶴 山の会」さんに教えてもらいました。

山を想えば酒恋し、酒を想えば山恋し。

「真冬の六甲山を登りきり、山頂でおいしい熱燗を飲みたい」。ただその想いだけで手探りで決行した今回のチャレンジ。マッチ売りの少女の気持ちを味わうなんて思ってもみなかった。惨敗だ。

でも、これで諦めるのは早い気もする。登山経験が豊かなひとたちは、どうやって山でお酒を楽しんでいるんだろう。DEMOくらし共同発行人の白鶴さんには、山登りを楽しむひとたちのグループがあるらしい。日本酒と山、両方を知るひと! 図々しくも「アドバイスをください」とお願いしたら、こんな素敵なお返事をくださった。

白鶴酒造 松永將義さんより:

素晴らしいチャレンジだと思います。
我々の会社では、「白鶴 山の会」という活動があり、若手を中心に総勢30名程度の社員が参加しています。「山の会」では、山と温泉とお酒はセットになっています。もはや、「山頂での熱燗は美味しいのか?」という疑問形ではなくなっているのが実態です。

燗酒には、他のアルコール飲料と比べても、早く体温をあげる効果があり、ほどよく楽しめる事から、登山後の疲労回復・精神力の回復、また、仲間との絆強化には、最適だと感じています(個人の感想です)。疲れ切った冷えた体に活力を与え、気分をリラックスさせ、仲間と会話が楽しめるのが、燗酒なんです。

我々の事例ですと、いつもパック入りのオーディナリな酒で、コンロに鍋を置き、直火で温め、登山用のマグカップで楽しんでいます。シンプルで持ち合運びしやすく、準備しやすい形で楽しんでいます。寒すぎる中で無理をしたりはせず、許されている場所で安心して楽しめる状況で楽しむようにしています。

「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」近代登山の先駆者の一人と言われる百瀬慎太郎氏の言葉だそうですが、山ではいつも祝杯をあげる僕らの仲間では「山を想えば酒恋し、酒を想えば山恋し」と読んでいます。

なるほど! 近々、娘の小学校の保護者の方々と登山する予定なので、そのときは「まる」を持って上がります。

【おまけ】当日データ、便利アプリ

当日データ① 《ルート実績》

今回の登山の全行程を地図にまとめてみた。裏六甲(神鉄大池駅)から表六甲(JR六甲道)へ抜けるルート。

当日データ②《歩行距離&歩数》

最終ゴールの六甲道駅に到着後、iPhoneのアプリで記録を出す。出発地の自宅から最寄駅(約1.5km 高低差-70m)を含む。「上がった階数」は、iPhone 6以降のモデルに内蔵されている「気圧センサー」によるものらしく、徒歩以外の移動は計算されないらしい。

便利アプリ《山と高原地図》

夫が登山好きの友人から勧められた山歩きアプリ。地図が要らないそうで、夫のスマホにダウンロード。山上の電波の悪いところでも自分の位置がわかるのでとても便利。バッテリーはそれほど減らなかったが、かなりパケットを食うのが難点。