コラム

【たたみなヤツら】座敷ほうきは五感で楽しい。

文:山本しのぶ

ほうきを使って掃除をするなんて、いったい何年ぶりだろう。掃除といえば、掃除機やフローリングワイパーを使うのが当たり前になっていた。

わが家に置き畳が入って、どうやって掃除していくのがいいのかなと思ったときに教えていただいたのが120年の歴史をもつお掃除用品メーカーである「アズマ工業」(浜松市)の「吾妻箒」シリーズ。いまタイが主な生産地になっている「ほうき草」を再び日本で育て、日本のほうき職人さんが作り上げるという、純国産ほうきも復活させていらっしゃるとのこと。

手編みの座敷ほうきを使ってみると、手に感じる重みと床から伝わる感覚、そして静かさが心地いい。ブィーンという掃除機の音があんまり好きじゃなかったことに改めて気づいた。

ほうきを使う時は、穂の腹ではなく穂先を使って床をなでるように掃くことがポイント。掃く動作の繰り返しのなか、だんだんと気持ちが落ち着いてきて、ずっと掃除をしていたい気分。気になるかもと思っていた、ほこりの舞い上がりも起こらない。

そして、手編みの編み目の美しさや、ほうきが農産物であることを思い起こす草の香り。
ほうきがこんなに楽しいものだなんて、知らなかったなぁ。

吾妻箒(アズマ工業)
http://azumahouki.com/

畳屋さんに聞く、畳の掃除の仕方。
http://demokurashi.net/tatami/2017/05/08/post-715/

執筆者プロフィール

山本しのぶ(神戸市在住・1982年生まれ)
山本しのぶ(神戸市在住・1982年生まれ)
夫と二人暮らし。作業療法士の資格を持ち、その人らしい暮らしや生き方をサポートをしていきたいと考えている。普段はのんびりしているが、気になることにはどんどん突っ込んでいく。食べることや手仕事をすること、旅行に行くことが好き。