文:やすかわのりこ
「サンキューエコロジー」
花の蜜を吸う、羽の生えた虫のようにいきたいわ。
だけど、朝も昼も夜も、季節だってこえるんだな、わたし。
ペットボトルに詰められた満タンの水、皮肉なコマーシャルを携帯して歩くよ。
水曜日のお昼は、プラスチックのスプーンに命をすくって「いただきます」。
私たちは、チェーンスモーカー。
生産と消費が、笑顔と一緒にじゃらじゃらと音を立てる。
産まれ落ちた瞬間から、ろうそくの火が消えるまで。
矢印をひっくり返せば、裸に戻る。
衣食住は欠かせないから、余計なものをそぎ落として、そぎ落として。
ゴメンネエコロジー
きっとわたし、明日もまた吸っちゃうわ。