ゲリラゴザ vol.07 ースペイン人は畳を見たことがあるのか?

文:中野英一

ースペイン人は畳を見たことがあるのか?

手荷物で畳は持って行けないのでゴザ。
絨毯のような敷物かと思っているので、畳の表だと説明すると驚く。
裏表使って新しい物に取り換えると、あとはただでもらえるのだと説明すると更に驚く。

い草という長い草を干して作るんだ、いい匂いがするので嗅いでごらん…
オー・ムイビエン。(おー、いい感じ。)ツルツルしてるね、どうやって作るんだ?
一本一本編み込んで作るんだよ。
ワォ・フェノメノ!(うわぁ、すげー!)

いずれのスペイン人も興味あるようで、毎年持って来てくれれば部屋に敷き詰めたいという人まで飛び出す。畳の存在は知っていても、ゴザを知っている人はほぼいない。
東洋への憧れが未だに強いこの地。
ゴザは手元に置ける使える日本文化の今があるようで、大切にしてゆきたいとおもう。

ゲリラゴザはスペインなのか⁈

ゲリラゴザにはスペインの要素が入っていることが発覚。
ゲリラはスペイン語で小さな戦い(戦場)という意味。また、スペインにはゴザールという言葉があり、楽しむという意味だそう。ちなみにDEMOくらし畳の共同発行人であるピソコモドの社名もスペイン語で、ピソ(フロアー)コモド(居心地の良い)。ピソコモド通信担当者からは「社名候補はみんなで持ち寄った中から選びました。TATAMIを後ろから読んでIMATAT(イマタット)など、洒落のきいたものもありましたが、ピソコモドで決定してよかったです」と、当時のエピソードが明かされました。