イベントレビュー

お酒ちびちび、フォンデュに唸る ~白鶴御影校~

文:やすかわのりこ

お勉強タイムが終わりにさしかかり、チーズフォンデュの香りが漂い始めると、静かな会場が皆さんの「うきうき、そわそわ」で温まってきた。
1品目のフォンデュと熱燗のアツアツをパクリ、最初は、ちびり。
「お酒おかわり!」みなさんいける口ですね。と思ったら、「ほかのフォンデュとあわせたい!」
さっすが。
そんな貴女は、既に「違いの分かるオンナ☆」ですよ。

「チーズフォンデュって家でやります?ちょっと面倒臭くないですか?」
「女子会でやってます」
「電子レンジで作れる容器でやってます」
意外と手軽なんだなぁ…。
「じゃあ、熱燗はどう?」
「あまり好きじゃなかったけど、思ってたよりいけそう」
あれまっ、いい感じ!と思いきや、2品目、3品目と進むうち。

あれれ?どうなの?この組み合わせ。
話していくうちに、好みって、飲む場面や飲み方で変わるんだなって事に気が付いた。
頬が薄桃色に染まる頃、会話はポンポン弾む。
「どの組み合わせが1位だった?」この時間、楽しかったな。

4品目の聞きなれない「飲むフォンデュスムージー」が手元に運ばれ、乾杯の合図の前に、司会の湯川カナさんより、なぜ円卓を囲む形を選んだのか、その思惑が明かされた。
白鶴酒造では、日本酒を手酌で飲むのはマナー違反。飲むときは誰かに注いでもらい、自分も誰かに注ぐ、こうすることで親しくなる。そんな飲み物だから円卓を選んだそうで、一同納得のうなずき。

豊かな自然から生まれた白鶴さんの日本酒と、港街の文化の豊かさで進化し続けるQ・B・Bさんのチーズが私たちの身体に届き、その恵みは私たちの喜びやパワーになって廻ってく。

乾杯の名手、白鶴資料館館長の西田さんのご指導により、正式な形で「乾杯!」
気持ちがシャンとする。

それにしてもお酒って上手に使えば最高のコミュニケーションツールだなぁ。
この意見に賛成多数。
常に持ち歩きたいよ。そういう条例作ってくれないかなぁ。いっちょカナさんにお願いしてみよ。


主催:白鶴酒造株式会社
協力:六甲バター株式会社(Q・B・B)
企画運営:一般社団法人リベルタ学舎

白鶴御影校
めぐみ・めぐる 神戸食卓講座「神戸発・食の本気話(マジバナ)」
神戸の豊かな「めぐみ」を、ふだんの家庭の食卓で、しっかりたっぷり楽しもう!
私たちの「食べる力」を高める、白鶴御影校「めぐみ・めぐる 神戸食卓講座」。
神戸を拠点とする企業の「食」のエキスパートと、白鶴酒造の「日本酒」のエキスパート。
プロフェッショナルたちの知見の協奏に触れて、毎日の食生活をより楽しむ方法を発見するシリーズです。
この日に開催した第3回のご案内ページ: 「チーズフォンデュを日本酒で!?」

◆レビュー目次
第1回 「舌と脳でマリアージュを味わう」(UCCホールディングス株式会社)
第2回 「脇役 × 脇役=結果は想像以上!」(カネテツデリカフーズ株式会社)
第3回 「お酒ちびちび、フォンデュに唸る」(六甲バター株式会社)
第4回 「大変な時こそ、おいしいものを食べよう」(神戸市消防局/エム・シーシー食品株式会社)