【一条ゆかり「有閑倶楽部」】委ねるな。謳歌しろ。
文:大森ちはる あの日、小4女児のリテラシーは頬をはたかれた。 「有閑倶楽部」との出会いは、小学4年生。りぼん1992年4月号か...
母方の祖父母の家で生まれ育ち、物心ついたとき、父とは一緒に暮らしていなかった。 時折やってきては、遊びに連れて行ってくれる父。 なぜいないのかとか、寂しいとか、考えるにはまだ幼すぎた。
文:中埜久仁子 うちのお父さんは、大酒飲みだった。過去形なのは、お酒を断ったからだ。 父はお酒を独りで飲む。独りで飲んで独りで酔う。...
炭酸ジュースは苦手なのだが、ビールは飲める。ワインは赤、バーボンやブランデーは飲み方にこだわりがある。ただ、日本酒。と、なると困ってしまう。そのわけは、幼い頃の我が家のお正月にある。