イベントレビュー

「大根」と「わさび」で、お酒をもっと楽しむ 〜白鶴御影校〜

                                       文:大和牧美

前回と場所を変えて映写ホールで開催されました第二回。お子様は畳のキッズスペースにてスタッフと脱穀をしたり藁でリースを作ったりしながら遊びます。

まずは第一回のおさらいも兼ねて、利き酒鑑定人植田尚子先生より、白鶴酒造のこと、灘五郷のこと、日本酒についての説明をしていただきました。

そして、神戸大学大学院農学研究科特命助教の山下陽子先生から「機能性食品の具体的な活用」についてのお話に移ります。「今からガチガチの科学的な話をしますね~」との先生の言葉に参加者の皆さんも真剣な眼差しに。

脂肪減少に効くお茶、など、機能性表示食品と言われるものを目にすることが多くなってきました。その認可の仕組みや、食品表示の情報の見方、読み解く力についての具体的なお話は参加者特権としてお持ち帰りいただくとして、今回、二日酔いを抑制する機能性食品成分を含む食材として紹介されたのは「大根とわさび」なのでした。お酒を分解する働きを助けるのが、大根、和わさび、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に多く含まれる成分やウコン、黒大豆などに含まれるポリフェノール類だそうです。実は私たちは自然と和食の中でそれらの成分を摂る方法を身に着けているのかもしれません。

さて、お待ちかねの4種類のお酒の飲み比べとそれに合うおつまみ。今回は同じお酒を、酒器を変えて楽しむという試みも。「上撰 白鶴」は酒器による口当たりの違いを、「杜氏鑑」は燗酒で、「大吟醸にごり酒」、「純米酒 神のまにまに」それぞれに合わせて作られた「ちょこ」の森本さんの大根づくしメニュー。どれもお酒が進むお料理で、皆さんおかわりもたくさんされていました。お酒が残りにくいお料理ですから安心してお酒をいただけますね!

機能性食品や特保のことが分かり、食の選択力を持たなければいけない時代になったと感じた!お酒の飲み比べ、酒器や料理との組合せが楽しめた! 

その他次回への期待の声もたくさんいただきました。

第三回は2月4日、陽子先生のお話は「腸内環境を整えること」です。

次のお酒と料理の組合せもお楽しみに!

主催:白鶴酒造株式会社
企画運営:一般社団法人リベルタ学舎

【ご協力いただいた皆さま】
講師:山下陽子先生(神戸大学大学院農学研究科特命助教)
レシピ考案・ケータリング:神戸和酒倶楽部「ちょこ」大将 森本和也氏 https://www.facebook.com/235730336558835/

白鶴御影校 めぐみ・めぐる 神戸食卓講座<和>
「大学の先生に学ぶ、お酒をもっと楽しむ食の基本」
神戸の豊かな「めぐみ」を、ふだんの家庭の食卓で、しっかりたっぷり楽しもう!
私たちの「食べる力」を高める、白鶴御影校「めぐみ・めぐる 神戸食卓講座」。
神戸大学大学院農学研究科特命助教&管理栄養士が、科学的知見から「食」の基本を解説する3回シリーズです。
明日からお店や食卓で活用OK! 科学的にお酒に酔いにくくなる「アテ」を、神戸の人気和食店と考案。実食&レシピも提供。
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・第1回レビュー:『きのこ』のアテで、お酒をもっと楽しむ
・第2回レビュー:「大根」と「わさび」のアテで、お酒をもっと楽しむ
・第3回レビュー:「カカオ」のアテで、お酒をもっと楽しむ