図解・日本酒の飲み方 vol.003

煎り酒 : 手間が最大の隠し味?お醤油代りの調味料。

イラスト:にしはらあやこ 文:やすかわのりこ

煎り酒は、室町時代の終わりから江戸時代にかけて人々の食卓で活躍していた調味料。お醤油が世間に浸透するまでの間、各家庭で手作りされていたそうです。使い道も様々で青菜のお浸しや、そうめんつゆ、特に白身のお刺身、卵料理にも合うようです。現在のレシピには『保存は要冷蔵、一週間で使い切る』とあり、冷蔵庫が存在しない時代を思うと大変手間に感じますが、毎日お出汁を取るうちに思いついた、アイデア調味料だったのかもしれません。材料は、『日本酒・梅干し(傷のないもの)・削り節・塩』。とてもシンプルですが、同じもので作っても「それぞれの家庭の味があったのでは?」と想像すると、なんだかワクワクします。アルコールを飛ばせば調味料になる。日本酒の底力を家族みんなで楽しんでみる。肩肘張らずによってたかって、あなたのおうちの煎り酒を一度作ってみませんか?我が編集部では卵かけご飯にかけていただきました。

(車浮代・江戸おかず~12か月のレシピより引用)

執筆者プロフィール

やすかわのりこ(三木市在住・1973年生まれ)
やすかわのりこ(三木市在住・1973年生まれ)
趣味も特技も特になし。これも、わたしらしさと言おう。笑