白鶴 新商品レビュー

Vol.4 私がお酒を好きな理由~ちょっと”大人”になったかな、の話~

文:橋本莉緒 画像制作:十倉里佳

 

私は結構、呑むほうだ

「お酒、なんで好きなん?」

気がつけば、お酒が食卓にあるのが当たり前で

“大人”になればお酒をみんなで楽しく呑んだり、

しっぽり今日を語らいながら呑んだりするものだと思っていた。

我が家は断然ビール党

うちの母は結構昭和なスタイル

「お父さんより先にお風呂に入らないの!」

「お父さんが先でしょ!」

といちいち父を立ててくる。

(父は、ええでええで〜と言うて気にしてない感じ)

プシュー「お先です。(小声)」

え? …先飲んでるやん!

母はキッチンで先にビールをプシュッと

“美味しそうに呑んでるなぁ”

私は、文句を言いながらも

そんな母の姿を何年も見てきて

どこかで “かっこいい母さんやなぁ”

と見てきていたらしい

母にとって、キッチンでの一缶はどんな意味があったのだろうか

「お酒、なんで好きなん?」

私「母が呑んでて、なんか、かっこいいからです」

とっくにハタチを過ぎた私

最近、忘れられないお酒に出会った

先日5万円の白鶴酒造の超良いお酒を一杯頂いた時のこと

わさわさわさ〜

と広い田園に銀色に輝く稲の様な背の高い植物が

風に吹かれて揺られている

どこか懐かしいけど、知らない場所

瓶の蓋を開けた瞬間からこの情景が、香りから頭の中で鮮明に。

こんなのは初めてで

私にとってお酒は、誰と飲むかが大切だった

けどこの日本酒に出会って、

深みがあるとか、品があるとかわからないんだけど

香りを口にふくんだような

そんなお酒を知れたかも知れない

これはちょっと“大人”になったかな の話

品評会用大吟醸酒【白鶴 №61-1】 
当商品は、
手作業の少量仕込みで存分に手間暇をかけ、品評会のために醸造したものです。本来は世に出ることのない大吟醸酒でしたが、この特別な味を少しでもお届けしたいという思いで発売します。なお、この「白鶴 No.61-1」は、日本酒の醸造技術を競う今年の「第55回 全国選抜清酒品評会」で優勝したお酒です。
「白鶴 No.61-1」という名前は、このお酒を造った仕込みタンクのナンバーに由来しています。(50本限定販売。※現在は販売終了)
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