文:野崎 安澄 画像制作:十倉里佳
長男の高校受験が終わった。全ての試験が終わり、解放された金曜日の夜。
彼の大好きな鶏のから揚げを作ろう。
白鶴さんのレシピに挑戦します。
鶏肉(もも肉、むね肉をお好みで)2枚(600g)
しょうが大1かけ(20g)
長ねぎの青い部分あれば1~2本
コクと旨みたっぷりの料理の清酒大さじ6
片栗粉(A)大さじ6
片栗粉(B)適量
塩小さじ1強(※鶏肉の分量の1.2%)
こしょう少々
サラダ油適量
いつもの生活クラブさんの美味しい鶏もも肉(600g)を、からあげサイズにカット。しょうがのすりおろし、塩、そして長ネギの青い部分をちぎって・・・?
あったあった。鍋の残りでとっておいた長ネギの青い部分(若干しおれてるけど、まぁいいだろう)。
「コクと旨みたっぷりの料理の清酒」を大さじ6入れてしっかり揉み込む。
へー!料理酒を大さじ6。今までから揚げ作る時に、お酒入れたことなかったなぁ。
ヒタヒタだけど大丈夫かしら?しっかりもみこんで30分置く。
その後片栗粉を、これまた大さじ6。「お酒と混ぜてドロドロにならないかな?」と思いながら、粉っぽさがなくなるまで混ぜ混ぜ。
案の定、鶏肉は白くてゆるい衣を纏う。いつもはサッと粉につけてすぐあげるから、かなり見た目も違う。
そして一番違うのは、なんと2度揚げ!180度で揚げた後、一度出して休ませて、190度に温度をあげた油で2度揚げ。
いやぁ、確かに“2度揚げすると美味しい説”はよく聞いていたけれど、いつも面倒くさくて1度しか揚げていなかった。でもせっかくの受験打ち上げだ。この際、しっかりやってみよう。
見る見る美味しそうなキツネ色になる鶏肉たち。
うん。いつもと全然違う。まるでお店で出てくるから揚げみたいに仕上がった。出来は上々。あとは熱いうちに食べるだけだな。
「おーーい!ご飯だよー!!」
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席に着くなりガッツく息子たち。
「ん?なんか今日いつもと違う?」
そうだろう、そうだろう。お酒につけて、しかも2度揚げしてるからね。
大体いつものから揚げは、私が揚げているそばから家族に食べられて、私が揚げ終わって席に着く頃には残っていない。なかなか、母ちゃんはから揚げを食べられないのだ。
しかし、今日は違うぞ。2度揚げだから、ちゃんと食べられる。どれどれ。
久々のから揚げを口に入れ噛んでみると、ほんのりお酒の味と香りがした。下戸の私だが、アルコール分のしっかり飛んだお酒の味と香りは楽しめる。むしろこんなにしっかりと味を感じられるものなんだ、という驚きさえあった。
中は柔らかくて、外はカリカリ。美味しいやないかい!
「美味しい?今日は2度揚げしたんだよ」
「2回も揚げたの?大変そうだね」
うん。大変だったよ。でも受験の打ち上げだから、君の大好きなから揚げをちゃんと作ってみたよ。本当に1年間よくがんばったね。
有機酸が生臭みを消して風味よく
料理をおいしくするために、コクと旨みたっぷりに仕上げました。食塩ゼロ(※)のため料理に余分な塩味がつかず、魚料理や肉料理など、さまざまな料理に使えます。