2ページ目 : 楽しそうでなによりでショウ!(活動の原点)
3ページ目 : なんで笑ってしまうんだろ(丸という形の持つ意味)
4ページ目 : とっておきの隠し味(喜びの共有手段)
5ページ目 : 粋と野暮の間に嗜みを(共生の本質)
6ページ目 : つまり、私ってどんな存在?(幸せの絶対条件)
番外編記事 : サウナのすすめ。
つまり、私ってどんな存在?(幸せの絶対条件)
ライブが始まり、会場全体が熱気と歓声でぐしょぐしょの最中。みんなと一緒に汗だくになり大声を出している自分が、一瞬我に返り鳥肌が立っている。今見ている光景、すげえ、これって踊り念仏みたいじゃん。『一遍聖絵』で踊念仏を描いた絵が頭の中で重なった。眼下に広がるクラウドサーフ(人の手の流れるプール)の上を女の子たちが支えられながら流れている。不穏な空気は感じない。人生自分が主役っていうけど自分一人では輝けない。上手く言えないけど、人の手を流れる女の子も、流れるプールの支え手も、自分達は社会の中で受け入れられ、誰かを助けられる存在と互いに感じあっているように見えて、スポットライトも手伝ってか余計に輝いて見える。それを二階から見ている私は思った。もしかしたら、私もなれるのかなって。自分の想像をひらりと飛び越えた赤飯さんの真直ぐすぎる言葉と熱量に、少し際どさを感じてしまってもいた。でも、嘘じゃなかった。みんなで一緒に作り出している、この空間。
●赤飯: 生まれてきた以上、自分のしていることが周りにとってプラスになることも必要であるし、自分自身がプラスを感じながら、みんなにお裾分けして行くようじゃないと、うまいこと成り立たんと思うんですよ。どこかにマイナスをこうむっていたら、どこかでひずみが生まれていく。じゃあ、自分にとってプラスになるものが何なのかをそれぞれが見つめ直す必要があると思います。自分が無理してじゃなく、まずは、自分自身が幸せになることが絶対大事で、そこから溢れ出たものをお裾分けしていくってマインドじゃないと絶対ダメやなって。
彼らも活動の中で違和感と感じることは素直にNG。これは、面白いと納得のプラスのものだけ提供するよう心掛けている。私は何をしたら嬉しいのか、何をされたら嫌なんだろう?
●赤飯: 自分自身の幸せはこれなんだ、そこに向かって進んで行こう。って、背中を押す意味もある。そういう人がもっと増えていけば変わっていくと思う、前向きに。自分を守るのに必死で余裕がないから、周りに厳しくなるんですよね。じゃあ、自分自身の機嫌をとる。自分を喜ばせる方法が分かってないと絶対だめじゃないですか。でも、案外わかってないんですよ。それを知るきっかけ。つまり、「自分ってどんな存在なの」を言える人が増えればいいなーって。
ライブ終了後、ご挨拶に楽屋へ向かった。心の中の足取りは漫画のグルグルの渦巻だ。開口一番、「言ってたことは、嘘じゃなかった!」ミト充さんが目をぱちくりさせていた。矢継ぎ早に「ライブ凄かった。途中から踊り念仏に見えましたっ!!」って言うと、「俺らもそこまで来たか」なんて、笑っていた。そんな彼らの生着替えを見ていると、何だかお坊さんに見えてきて、自分ヤベーなと、視線をそらせた。
~番外編『サウナのすすめ』は、コチラ。