神話と日本酒 vol.01

日本書紀「この神酒は 我が神酒ならず 倭なす 大物主の 醸みし神酒」(奈良・大神神社)

1ページ目:《神話①》杜氏の祖先、たった一夜にして美酒を醸す。
2ページ目:《神話②》この木には、白蛇の姿を変えた神様が住んでいる。
3ページ目:三輪山のご神木でつくられる「しるしの杉玉」。

のりちゃんの“念のため”が、ここで活きる!

無事にお参りを終え、卵とお酒を買った今西酒造の参道店へ。

のり「女将さん、こんにちは。実は『参道に美味しい日本酒のお店がある』って噂を聞いてやって来たんですよ」

へー、どこから来たん? なんて話をしながら、のりちゃんいっぱい飲み始める。

のり「うん、美味しい」

店先には、もちろん大きな杉玉が飾ってあった。

しるしの杉玉
(昔から)酒屋の看板がわりとして杉葉を束ねて店先に吊るす風習が行われました。これは大神神社の大物主大神が酒造りの神で、大神神社の神木である杉に霊威が宿ると信じられたためです。
現在も多くの酒造業者に大神神社から「しるしの杉玉」が授与されています。拝殿と祈祷殿に吊るされている大杉玉も一年に一度、11月14日の酒まつりの前日に青々としたものに取り替えられます。
大神神社HPより)

あずみ「11月の酒まつりの時は、やっぱりすごく混むんですか?」
女将さん「混みますよ。樽酒からお酒を振る舞うから、たくさん人が来ますよ」

そうか。二の鳥居の横に並べられていた酒樽は、やはり酒まつりで振舞われたものなんだ。のりちゃんの“念のため”が生きたな!

よし。編集部へのお土産に、奈良漬を買って帰ろうか。


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