野燗炉にお願い!vol.01

野燗炉をベランダふだん使い。〜ひとりで朝ごはん編〜

写真と文:大森ちはる

「大森家は野燗炉どこでやるの?」
「居間でしょ」

昨春、ベランダに畳を敷いて、居間が拡張した我が家(「圧倒的部屋感、ベランダにあらわる」)。年がら年中、BBQをしたり本を読んだり団子片手にさくっと昼飲みしたり、まあ使いでがある空間です。家族3人でベランダでBBQ。この響きからお察しいただけるとおり、いわゆるアウトドアとは無縁な一家なので、このたび野燗炉をお借りできると聞いたとき(「野燗炉が編集部にやって来た」)、浮かぶ光景はやはりベランダでした。野燗炉の機能美と暖が、冬のベランダ暮らしをよりオツなものにしてくれそう。

残念なごはん体験というのは、味を除くとおおよそ「ありつけない」「冷めている」に起因するのではないでしょうか。家族だから、日常だから、いっそうそのあたりの手際はだいじなんじゃないかと思って、勝手をつかむべく、まずは野燗炉朝ごはんでひとり予行演習しました。

焼けろ、おにぎり。あたたまれ、味噌汁。

(画像:野燗炉公式サイトよりお借りしました)

野燗炉は、上の画像の仕組みであたたかいアテとお酒を楽しむ道具です。準備としてまず貯湯部分に水をはるのですが、皆さま水の確保にお気をつけください。大森調べでは2リットル要しました(画像水色部分に1.5リットル、熱燗の湯煎部分に0.5リットル)。そこまで必要と思わず、ベランダに設置した野燗炉に500cc入りの計量カップで台所から水を運んだので、4往復するハメに。

この日は、外は晴れ。風もない。タートルネックのセーターの上に綿のパーカーを羽織れば過ごせる程度の寒さです。ベランダと台所の4往復がいい準備運動になりました。

9時3分、着火。公式サイトに載っている、固形燃料を種火に用いるやり方で炭をおこします。

スムーズに炭がパチパチいいはじめます。あとは熱が伝導してお湯があたたまるのを待つだけ。

9時18分。着火から15分が経過しましたが、湯温はいまだ20度。節子、それ湯やない。水や。公式サイトにあった「早く温めたいときはお湯を入れます」は、寒い時期は急いでないときも採用するのがよさそう。次回、家族との「昼ごはん編」でリベンジします。

9時25分、炭はめちゃくちゃいい感じに燃えています。お腹がすいた。ええい、待てない。焼きおにぎりからはじめてしまおう。昨晩の残りものの白米。おにぎりとなって一晩冷蔵庫で過ごしたのち、30分ほど前から室温スタンバイを経て、火の上へ。

9時28分、おにぎり焼けました。醤油の香ばしい匂いがたちこめます。

9時30分、湯温はもうすぐ40度。ちゃくちゃくとあがっている様子ですが、食欲の増進スピードの方がはやい。おみそ汁も火にかけます。こちらも昨晩の残りもの。ひえっ冷えだったおみそ汁は……

9時34分、ものの4〜5分でこの湯気。炭の火力ってすごいです。JIPANGWORKSさんからお借りした野燗炉セットの中には羽釜もあったので、「昼ごはん編」ではぜひ炊飯したい。

さあ、ごはんは揃った。あとは飲みものだ。

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執筆者プロフィール

大森ちはる(神戸市在住・1982年生まれ)
大森ちはる(神戸市在住・1982年生まれ)
夫とひよこ(娘・4歳)と3人暮らし。2017年春、新卒以来10数年勤めたシステムエンジニアの仕事を離れました。機嫌よく気前よく、生きたい・書きたい・働きたい!