地元畳店の奥井畳店さん、角新蔵商店さんが中心となって約50枚の国産の畳表(古ゴザ)を集めてくださって、無事レンタルゴザができました。レンタル開始から30分後には品切れ状態、その後も返却があるたびすぐ借り手がつく好評ぶり。たくさんの方に実際に触れていただけました。
一説に、座布団や寝具として使用していた畳も、室町時代には部屋全体に敷き詰めるようになり、正座という文化が始まったといわれています。ならば、『座族・日本人』の歴史も共にスタートを切ったのかな? なんてね。地べたに背高のっぽのワイングラスは気が気でないけれど、御猪口ならさほど気にならない、少し欲を言えば味がある。
日本酒好きはゴザが好き? 体感としてまったり、気持ちとしてしっくり、視覚としてデスヨネと勝手に納得している私ですが、ゴザを手に家路へ向かう人達の後ろ姿と夕暮れに、新たな疑問とその理由を見付ける旅が、ようやくここから始まりそうな予感に少し酔いしれていたのです。(ゴザが気に入った方には、イベント終了時お持ち帰りいたただきました)
10月最初の土曜日。何を着ようか迷うくらい、とにかく暑い一日だった。酒蔵に行ったことはあるけど、蔵開きは初めてだった。思っていた通りに見えて、その奥は少し違っていた。これもお祭りなんだ。祭には、何かしら家に人が集まる引力がある。慌ただしく御馳走を用意しつつ心は踊り、再び会えたと喜び合う日。そんなことを出会った人たちの中に感じた。祭で日頃の汚れを祓い「また来年。また明日」と手を振り帰る。そんな小さな輪っかを大きな酒蔵が包んでいるよう。着ている服は役割ごとに違うけど、スタッフは走り回っている。その様子が運動会のようで、「だからか」って思いながら、酒蔵開放の時しか入れない大切な芝生の上で「ふふふ」と笑った。
その瞬間に
総務人事部 スギモトさん
だって楽しいんだもん
品質保証部 アカマツさん
照れ隠しの言い訳に
ダイレクトマーケティング部 吉内さん
神戸市畳商工業組合より
▶︎奥井畳店(ウェブサイト)
兵庫県神戸市灘区桜口町2丁目3−21
078-841-0351
▶︎有限会社角新蔵商店(ウェブサイト)
神戸市東灘区本庄町1丁目14−21
078-411-5287